Van Cleef & Arpels = ヴァン クリーフ&アーペルの対応が素晴らしい件

2023年10月。

結婚を機にヴァンクリの指輪を買った。

それにまつわる色々を記録として書く。

 

1.カスタマーセンター対応が素晴らしい

2.店舗対応が素晴らしい

3.価格が素晴らしい

4.方針が素晴らしい

 

ヴァンクリーフ&アーペル、通称ヴァンクリ。今まで聞いたことはあったけど、なんかクローバーのやつやろ?くらいの知識しかなかった。今回色々なブランドを見て最終的にこのブランドで買うことを決めた。

 

1.カスタマーセンター対応が素晴らしい

まずブランド名であるが日本での読み方は「ヴァンクリーフアンドアーペル」である。

なぜか末尾の「s」は発音しない。

え?ホントに??日本だけじゃないの?本当は末尾sを発音するのが正しいんじゃないの?と疑ってかかった俺はカスタマーセンターにメールしてみた。末尾のsってフランスではどう発音するのん?って。そんで当日か翌日にはもうメールが返ってきて、フランス語では一般的に末尾の「s」は発音しないので、それに従ってカタカナ表記もs無しでやってます〜的な内容がとても丁寧に返ってきた。

大学生の時に外国語としての必修科目選択でフランス語を選んだのにそんなこと全く覚えてなかった。頭の「H」は発音しないってのしか覚えてなかった。HERMESみたいに。

YouTube調べたらフランス人ぽいお兄さんが正しい発音しているのがあったので、リンクを貼っておく。

https://youtu.be/qggeHv2jhBI?si=eAjGa0EZvJ1-eI6l

ちなみにアメリカとか英語圏では末尾のsの発音方法についてはよくわからなかった。アメリカ系YouTube見る限りでは末尾sを発音してるっぽく聞こえるけど。

 

こういうなんかしょうもない質問を全部で6通だか7通だか送った訳だが全てにおいて当日から翌日にすぐ丁寧なメールが返ってきた。メールでわからない所があると電話したりもしたけれどそれもフリーダイヤルだしすぐ電話におねいさんが出てくれるし、メール文もそうだけど電話の人もなんだか優しい人が多い印象。

 

買った指輪の刻印でわからないことがあったので電話してみたけど、それも当日はちょっとわからないので翌日に担当部門に聞きますって言って答えを教えてくれた。

 

その刻印は「SN♡OE」ひし形の中にこの文字列があった。鷲の顔の刻印の隣にちっさくあるやつ。

SNOEの刻印の例

 

鷲の顔の刻印(真ん中)の例



この刻印を見るためにヨドバシで
15倍キーホルダールーペを買った。680円くらいですげー使いやすいしよく見えたのでそれのリンクも貼っておく。

https://www.yodobashi.com/product/100000001001942527/

このルーペの透明の部品が指輪の内側見る時は邪魔だけど、透明の部分を引っ張ればスポッと簡単に抜けるので指輪の内側を見る時は抜いて見るのよ。

 

日本とフランスとアメリカのGoogleを駆使して「SNOE」とは何ぞやと調べたけどわからずで結局ヴァンクリの人が教えてくれて解決した。

日本では「スノエ」とか言ったりするらしい。で、答えは「指輪を作った工房の印」とのことだった。そんでそれがどこの工房かは非公開とのこと。鷲の顔の刻印はフランスの18金以上の印なので、フランス内のどっかの工房なのだろう。いわゆる下請けなんでしょう。エス・エヌ・ゼロ・イーかと思ってたけど、エス・エヌ・オー・イーが正しいってさ。

カルティエのラブリングとかエタニティにもSNOEの刻印が入ってる画像がネットに上ってたりするので、ヴァンクリもカルティエも同じ工房に発注してるんだろうね。日本も大手メーカーの下請けの町工場とかあるしそれと同じか。

各種ブログでSNOEはデザイナーの名前だ!とかヨーロッパで作られた証だ!とか書いてる人いたけど、正解は「作った工房の印」だった。カルティエの工房って限定してる人もいたけど、ヴァンクリにもSNOE刻印があるのでそれも違うね。一体その工房はどこなのか、、、住所と会社名を教えてほしいところですわね。

知ってどうするかというとこだけどなんとなくね。

てかヴァンクリって全ての品を高度な職人がどうとかって売り文句書いてたけど、自社職人じゃなかったんかもしれない。確かに自社職人とはどこにも書いてないか。

刻印調べていたらカルティエリングはけっこうイタリア刻印が押されているのあるなあという印象。「☆1 TO」とか。え?フランス製じゃないの?って感じ。

「☆1 TO」(イタリア トレノの認可番号1の会社のもの)の刻印(一番右下)の例

 

あとは店舗行く前にオンライン来店予約ができるのもいい。サクッと日時を選んで個人名と用件など書いたらその日時に行けば店員さんが待っていてくれるシステム。とてもラクでいい。

指輪に刻印できる最大文字数とか文字種を聞いてもすぐにメールで回答が来た。使用文字数と使用可能文字の画像が。すげーわかりやすい。そうそうそれが欲しかった情報よって感じ。

 

2.店舗対応が素晴らしい

わたくしは京都大丸で買った訳だけど、そこで働くおねいさん、おにいさんがもれなくみーんないい感じだった。大丸2階にある他のブランドと違ってヴァンクリだけ入店制限をかけてあって、しっかり1人1人の客に応対してくれるシステムになってた。全店舗そうなのかは知らんけど。予約してない時は入り口のとこで人が立ってて機械を操作して来店時間指定ができる。何人待ちとかもわかるし、時間になったら電話までしてくれる。スシローの待ちシステムに似ている。

 

応対してくれたおねいさんは名刺を渡してくれてなんとその名刺にはメルアドが書いてあるのである。うそーん!?と思ったけど店員さんは直接メール対応までしてくれるのだ。すごすぎ。店員さん大変だと思うけどユーザーから見たらめっちゃありがたい!電話だと言ったこと、聞いたことに証拠がないのでしっかりしたやり取りをしたいときはあまり好きではないので、メールは助かる。仕事から帰ってゆっくりホームページを見て気になる商品についてメールするとかできるし。とてもいい。店舗スタッフにいろいろ聞きすぎてなんだか申し訳ないなと思ったら公式HPのメールに問い合わせもできるしよい。

 

スタッフさんたちの連携も取れてて、来店予約をしたときに担当の人が休みのときは、しっかり情報が引き継がれて品物を用意してくれていた。こちらも用件をメールで送っておけるので、スタッフさんとしてもそのままメール転送とかできると思われる。

 

3.価格も素晴らしい

ヴァンクリの指輪ってでもお高いんでしょう?と思っていたけど、結婚指輪の一番廉価のやつだと18Kローズゴールド2.5mm幅のやつで税込102,300円(2023年10月16日現在)。なんと国内ブランドのものより全然安いのがあったりする。良い意味でイメージを裏切る。

しかもホームページも見やすくて写真がキレイ。とにかく脳にスッキリ入ってくる感覚の作り。

銀座シライシとか4℃とかツツミとかヴァンドーム青山とかスタージュエリーとかの店舗も行ってみたけど、価格はそんなに言うほど安くないイメージだった。でも国内ブランドのはプラチナだったかもしれない。

カルティエ、ブルガリティファニーも見てみたけど、ヴァンクリより高かったような気もする。

とはいえ、もちろんヴァンクリにもお高いジュエリーも置いていたし、幅広いお客さんに喜んでもらいたいってのを勝手にヴァンクリからは感じられた。なんたって全体的にデザインが女性的でとてもかわいい。花とか動物とか星とか。商品につけられた名前もふんわりした感じなのが多くて好き。

今回買った結婚指輪にしても、シンプルなやつだけど、指にはめてみた感じのなじみがめっちゃいい。指との相性もあるのかもだけど、さっき書いたブランドたちのシンプルなものを全部つけてみたけどしっくりくるものがなかった。

まぁるめで角ばってなくて指輪の厚みもありすぎず薄すぎずでちょうど好み。ティファニーのフォーエバーシリーズ?も付け心地よかったな。でも自分には少し薄すぎた。

今までシンプルな指輪とかどれも同じやろと思ってたけど、指につけてみた感じはどれも個性があることがわかった。

同じピンクゴールドでもブランドによって同じ18金でも残りの25%の銅・銀・パラジウムの配合が違うためか微妙に色が違うこともわかった。ヴァンクリのピンクゴールドはローズゴールドという名前で売ってて、色合いが美しかった。電球照明下で見るととてもいい色だと思う。

表面の磨き具合もツツミとかはやたら鏡面みたいにピカピカにしてるのとかあったけど、自分好みではなかった。テカりすぎず、ツヤ消し過ぎずが好み。表面粗さ的にはRaいくらいくらいなのだろうか。

あとは公式HPの指輪一覧で「安い順」を選べるのがとてもありがたい。購入する時は必ず予算というものがあるのに日本のブランドはことごとくこの「安い順」「高い順」の並べ替え選択をわざと出してない。「新着順」とか「人気順」とか。そんなんどうでもいいから値段順に並べろと思うのは俺の性格が合理的だからか。そんなんいちいち全部見て値段見ないといけなくて面倒極まりない。メーカー側のことしか考えてない。ユーザーの見やすさ、選びやすさはユーザー側で選択肢を持たせて欲しい。なんかそういう姑息な感じが日本の有名ジュエリーブランドは嫌。

 

4.方針が素晴らしい

ヴァンクリは商品のことを商品と呼ばずに全部「作品」と呼んでいるようだった。スタッフのおねいさんおにいさんも「作品」って言うし、文書にも「作品が」みたいに書いてあった。職人に敬意を払っているようでとてもいい。

さっきも書いたけど、店にお客さんをウェルカムで入れてどうぞ勝手に見てもいいですよという販売スタイルではなくて、しっかり1人1人の客と向き合って接するため(かどうかはしらんけど)に予約が必要なシステムもよかった。たまたま混んでるときだったからかもしれないけど。

店舗内照明が暗めなのは意外だった。ジュエリーショップっていうと、照明がギラギラしていて、商品が光り輝いているイメージだったけど、ヴァンクリは落ち着いた照明。普段の見え方でどんな感じに見えるかを意識している様に感じられた。派手さはないけど上品で無駄もなくスマートでかつかわいい商品と店舗作りといえる。

スタッフさんたちの服装もみんな黒色だったと思われる。それが落ち着いている雰囲気を出しててよい。しかしながら自分とこのブランド=メゾンのジュエリーたちをつけていて素敵であった。腕時計、ネックレス、ブレスレット、指輪などひとおおりつけてた。社割とかあるんかしらんけど、自分の給料で買ったと言っていたので本当に好きなんだろうなと思った。自ら商品を身に着けることで普段自分が使っていて感じたことを客に言えたりするだろうし、そういう心意気がいいよね。ファッションブランドに努めている人はみんなそれが基本なんかもしれんけれど。ジュエリーはとにかく金額が高いよね。働いてる人すげぇ。

公式HPも「男性」とか「女性」とか分けて商品を示してないのがいい。モデルさんも肌の色が色々だったり、同じ作品を男性がつけていたり女性がつけていたりで雰囲気が見れるのでいい。

あとは海外ブランドだからかもだけど、サイズ展開が豊富。大きいサイズだと日本でいうところの32号とかもあるみたい。ものによってはフランスにオーダーして作ってくれるってよ。で、値段は号数によらず一緒だし潔くていい。

この点は日本ブランドだと号数が大きくなるとやれ価格がプラス8000円になりますとか、やれこの商品はサイズ16号までしかありませんとかいちいちうぜー。どうせオーダーでできるんやったら作ってよと思った。

基本サイズをちょっと外れる日本人を切り捨てている感じがしてなんか嫌だった。

カルティエリングと迷ったけど、男の店員さんと相性が悪かったり、カスタマーセンターの回答がチグハグだったり、間違った回答をメールでしてきたり、そもそも返信が来なかったり、オンライン来店予約のスマホページが機能してなかったり、公式HPのフォントバラバラで見づらく美しくなかったり、店舗照明が明るすぎたり、椅子席を案内しようとしなかったりと商品以外の所で気になることが多く、自分には合わず購入には至らなかった。

 

 

以上より、ヴァンクリの指輪を結婚指輪として選択して非常に満足であった。

妻も俺と同様に作品・メゾンも気に入った様で早速アルハンブラネックレスとペルレリングを後日追加購入していた。

これから結婚するぜ!指輪買うぜ!という人たちにぜひオススメしたいブランド。

安さ重視みたいな人は日本の御徒町に卸売系業者があるので、そこで買うのがよい。

ネットでも買えるし。18金やプラチナの結婚指輪を2万円台とかで買えるし。リューツーってオンラインショップが安くてよかった。てかそこの中で文房具メーカーのパイロットが結婚指輪も売ってて意外すぎた。